フィラリア予防は最後が大事
このところすっかり冬めいてきて、日が落ちると気温がかなり下がっています。
春から始めていただいているフィラリア予防ですが、お薬をお出しするときにご説明しているように、必ず今月下旬(20日以降)または、来月上旬に最後の投薬をしてください。
毎年のようにお話ししていますが、フィラリア予防薬は厳密には“フィラリア駆虫薬”です。
投薬後1ヶ月間お薬が効いている訳ではなく、投薬前に体に侵入したかもしれないフィラリアの幼虫を駆除するものです。
動物の体の中に侵入したフィラリアの幼虫は、およそ1.5ヶ月から2ヶ月で駆虫薬に抵抗できるまでに成長します。そうなる前に毎月薬を飲ませてもらってフィラリア症を予防することができます。
今年の気温から割り出したフィラリア感染期間は病院のある稲城周辺だと10月30日ごろまでと考えられます。
したがって、例年通り今年のフィラリア予防薬の投薬期間は感染可能期間の1ヶ月程度後の11月下旬以降となります。
万一、最後の投薬を怠るとそれ以前に動物の体の中に侵入したフィラリア幼虫は約半年間、ぬくぬくと成長を続けられることになります。最終的には心臓と肺の間の血管に到達してしまいます。
そうならないためにも、確実に最後の投薬をしてください。